Nintendo Switch2でゲーム実況や配信を始めたいけど、どのキャプチャーボードを買えばいいのか迷っていませんか?Switch2は従来機から大幅にスペックアップし、最大4K/60fpsやWQHD/120fpsの映像出力に対応しています。この性能を活かすには、対応したキャプチャーボードが必要不可欠です。今回は、ゲーム配信機材の定番メーカーAVerMediaから、Switch2にぴったりなキャプチャーボードを3機種厳選してご紹介します。
Switch2でキャプチャーボードが必要な理由


Switch2には標準で録画機能が搭載されていますが、録画時間は30秒までという大きな制限があります。ゲーム実況や配信を本格的にやりたい方には、これだけでは全く足りません。そこで活躍するのがキャプチャーボードです。キャプチャーボードを使えば、Switch2の映像をパソコンに取り込んで、OBSなどの配信ソフトで自由に録画や配信ができるようになります。
キャプチャーボードを使うメリット

キャプチャーボードを導入することで得られるメリットは数多くあります。まず、録画時間の制限がなくなるという点が大きいです。キャプチャーボードを使えばストレージの容量が許す限り、何時間でも録画し続けることができます。長時間のRPGやオープンワールドゲームのプレイ動画を作りたい方には必須の機材といえるでしょう。
また、Switch2は最大4K/60fpsやWQHD(2560×1440)/120fpsという高画質な映像出力に対応しています。キャプチャーボードを使えば、この美しいグラフィックをそのまま視聴者に届けることができます。Switch2の性能を最大限に活かした高画質配信を行いたいなら、対応したキャプチャーボードが必要不可欠です。
キャプチャーボードを使うことで、録画時間の制限解除、高画質録画、配信ソフトとの連携、ワイプやテロップの追加など、ゲーム実況の可能性が大きく広がります。
配信や動画編集の自由度が格段にアップ
キャプチャーボードの最大の魅力は、OBS StudioやStreamlabsといった配信ソフトと組み合わせて使えることです。これらのソフトを使えば、ゲーム画面にワイプで自分の顔を映したり、テロップを入れたり、シーンを切り替えたりと、プロのような演出が自在にできるようになります。
動画編集の面でも、キャプチャーボードで録画した映像は汎用的なフォーマットで保存されるため、お好みの動画編集ソフトで自由に加工できます。カット編集やエフェクトの追加、BGMの挿入など、こだわりの動画制作が思いのままです。YouTubeやTwitchで人気の配信者たちの多くがキャプチャーボードを使っているのは、この自由度の高さが理由なのです。
Switch2でおすすめキャプチャーボードの選び方


Switch2は従来機から大幅にスペックアップしており、テレビモードでは最大4K/60fpsの映像出力に対応しています。さらに、WQHD(2560×1440)や1080pの場合は最大120fpsのフレームレートにも対応。HDRにも対応しているため、キャプチャーボードもこれらの規格に対応している必要があります。
パススルー機能の重要性

パススルー機能とは、キャプチャーボードに入力された映像を、遅延なくそのままモニターに出力する機能のことです。キャプチャーボードを経由してパソコンに映像を取り込む際には、どうしても処理による遅延(ラグ)が発生します。この遅延があると、ゲームの操作感が悪くなり、特にアクションゲームやFPSでは致命的な問題になってしまいます。
パススルー機能があれば、ゲームプレイ用のモニターには遅延のない映像を出力しながら、録画や配信用の映像は別途パソコンに送ることができます。つまり、快適なゲームプレイと高品質な配信を両立できるわけです。Switch2の高いフレームレートを活かしたいなら、4K/60fpsや1440p/120fps以上のパススルーに対応した製品を選ぶことをおすすめします。
また、Switch2はVRR(可変リフレッシュレート)にも対応しています。VRR対応のキャプチャーボードを選べば、画面のティアリング(ちらつき)やスタッタリング(カクつき)を抑えた滑らかな映像をパススルーできます。
Switch2向け AVerMediaキャプチャーボードおすすめ3選
キャプチャーボードの世界で高い評価を得ているメーカーといえば、台湾のAVerMedia(アバーメディア)です。ゲーム配信に特化した製品を数多く展開しており、プロのストリーマーからも愛用されています。今回は、Switch2での使用に最適なAVerMedia製キャプチャーボードを3機種ピックアップしてご紹介します。なお、3機種ともSwitch2での動作確認が取れている製品です。
AVerMedia LIVE GAMER EXTREME 3 GC551G2

GC551G2は、コストパフォーマンスに優れたUSB接続の外付け型キャプチャーボードです。Switch2での配信を始めたい初心者の方にぴったりのエントリーモデルながら、4K/30fps録画やVRRパススルーにも対応した実力派です。
GC551G2の基本スペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 接続方式 | USB 3.2 Gen1(Type-C)外付け型 |
| 録画解像度 | 最大4K/30fps、1080p/60fps |
| パススルー | 4K/60fps HDR VRR、1440p/120fps |
| エンコード方式 | ソフトウェアエンコード |
| 対応フォーマット | H.264/H.265 |
GC551G2の魅力は、1万円台後半という手頃な価格ながらSwitch2の性能をしっかりカバーしている点です。パススルーは4K/60fps HDRやVRRに対応しており、Switch2の美しい映像を遅延なくモニターに表示できます。また、1440p/120fpsのパススルーにも対応しているため、高フレームレートゲームも快適にプレイできます。
本体背面にはLINE入力とLINE出力の3.5mm端子を搭載しており、外部マイクやミキサーとの接続も簡単。コンパクトなボディで場所を取らず、持ち運びにも便利です。UVC対応でドライバーのインストールも不要なので、初心者でも簡単にセットアップできます。
GC551G2はSwitch2の1440p/60fps配信に最適。コスパ重視で始めたい方、1080p/60fpsでの配信がメインの方におすすめです。
GC551G2はこんな人におすすめです。初めてキャプチャーボードを購入する方、予算を抑えてSwitch2配信を始めたい方、1080p/60fpsでの配信で十分という方には、GC551G2が最適な選択肢となるでしょう。
AVerMedia Live Gamer ULTRA S GC553Pro

GC553Proは、2025年に発売された最新モデルです。4K/60fps録画や1080p/240fpsのハイフレームレート録画に対応し、Switch2の性能を最大限に引き出せるミドルハイクラスのキャプチャーボードとなっています。ブラックとホワイトの2色展開も魅力的です。
GC553Proの基本スペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 接続方式 | USB 3.2 Gen1(Type-C)外付け型 |
| 録画解像度 | 最大4K/60fps、1440p/144fps、1080p/240fps |
| パススルー | 4K/60fps HDR VRR、1080p/240fps |
| エンコード方式 | ソフトウェアエンコード |
| 対応フォーマット | H.264/H.265/RGB24 |
GC553Proの最大の特徴は、4K/60fps録画と1080p/240fpsのハイフレームレート録画に対応している点です。Switch2で4K出力のゲームをプレイしながら、そのままの画質で録画できるのは大きな魅力。さらに、ウルトラワイド解像度(3440×1440、2560×1080)にも対応しており、幅広い配信スタイルに対応できます。
また、GC553Proは従来モデルのGC553と比較して消費電力を約50%削減。発熱が抑えられ、長時間使用でも安定したパフォーマンスを発揮します。外装には60%リサイクルプラスチックを使用するなど、環境にも配慮した設計となっています。
GC553Proはこんな人におすすめです。Switch2で4K/60fps録画をしたい方、ハイフレームレート録画で滑らかな映像を残したい方、長時間配信でも安定性を求める方には、GC553Proが理想的な選択です。
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1 GC553G2

GC553G2は、HDMI 2.1に対応したハイエンドモデルです。4K/144fpsパススルーや4K/60fps録画といった最新スペックを搭載。Switch2だけでなく、PS5やXbox Series X/Sなど他のゲーム機でも最高のパフォーマンスを発揮できる、まさに「全部入り」のキャプチャーボードです。
▶AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1 GC553G2 詳しい情報はこちら
GC553G2の基本スペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 接続方式 | USB 3.2 Gen2(Type-C)外付け型 |
| 録画解像度 | 最大4K/60fps、4K/144fps(MJPEG)、1440p/120fps |
| パススルー | 4K/144fps HDR/VRR、1080p/360fps |
| エンコード方式 | ソフトウェアエンコード |
| 対応フォーマット | H.264/H.265/MJPEG |
GC553G2の最大の強みは、HDMI 2.1への対応です。4K/144fpsやVRR(可変リフレッシュレート)のパススルーが可能で、Switch2の性能を余すことなく引き出せます。また、AVerMedia純正ソフト「Streaming Center」を使用すれば、4K/144fpsでの録画も可能という驚異的なスペックを誇ります。
ヘッドセット用とコントローラー用の3.5mm端子を搭載しており、ボイスチャットの音声を簡単に取り込めるライブチャット機能も備わっています。フレンドとボイスチャットしながらの配信も、追加機材なしでスムーズに行えます。RGBライティング機能も搭載されており、Windows 11のダイナミックライティングにも対応しています。
GC553G2はこんな人におすすめです。Switch2だけでなくPS5やXboxでも配信したい方、将来を見据えて最高スペックの製品が欲しい方、4K/144fps録画という最新技術を使いたい方には、GC553G2が最良の選択です。
よくある質問(FAQ)
Switch2で4K録画はできる?


Switch2はテレビモードで最大4K/60fpsの映像出力に対応しています。今回紹介した3機種のうち、GC553ProとGC553G2は4K/60fpsでの録画に対応しているため、Switch2の4K映像をそのまま録画できます。GC551G2は4K/30fpsまでの録画となりますが、1440p/60fpsでの録画には対応しているため、実用上は十分なスペックといえます。
なお、YouTubeやTwitchなどの配信プラットフォームでは、現時点で120fps配信に正式対応していないため、高フレームレートでの配信を行ってもメリットは限定的です。録画用途であれば高フレームレートは有効ですが、配信メインの方は60fpsで十分でしょう。
Macでも使える?
今回紹介した3機種はすべてmacOSに対応しています。UVC対応のため、Macに接続するだけで自動的に認識され、OBS StudioなどのサードパーティソフトでSwitch2の映像を取り込むことができます。
ただし、macOSでの使用時には一部機能が制限される場合があります。GC553G2の場合、macOSでは最大録画解像度が4K/30fpsまたは1080p/120fpsまでとなります。また、AVerMedia純正ソフトの一部機能が利用できないこともあるため、Windows環境と比べると機能が制限される点は覚えておきましょう。
Macで配信する場合は、OBS Studioとの組み合わせがおすすめ。3機種ともOBSとの互換性は良好で、問題なく使用できます。
OBSとの相性は?

OBS Studio(Open Broadcaster Software)は、無料で使える定番の配信ソフトです。GC551G2、GC553Pro、GC553G2のいずれもOBS Studioとの互換性は良好で、問題なく使用できます。OBS Studioの「映像キャプチャデバイス」として認識され、簡単にSwitch2の映像を取り込むことができます。
ただし、OBS Studioで使用する際には音ズレが発生することがあります。この問題を解消するために、AVerMediaは専用のプラグイン「Streaming Center Plug」を提供しています。このプラグインをインストールすることで、映像と音声の同期が改善され、より快適に配信を行えるようになります。公式サイトから無料でダウンロードできるので、OBS Studioを使う予定の方はあわせてインストールしておくことをおすすめします。
自分に合った1台を選ぼう


今回ご紹介した3機種は、それぞれ異なる特徴を持っています。最後に、どんな方にどの製品がおすすめなのか整理してみましょう。
コストを抑えてSwitch2配信を始めたい方には、GC551G2がおすすめです。1万円台後半という手頃な価格ながら、Switch2の1440p/60fps配信には十分対応できます。入門機として最適な1台です。
Switch2の4K/60fps映像をそのまま録画したい方、ハイフレームレート録画で滑らかな映像を残したい方には、GC553Proが最適です。消費電力も抑えられており、長時間配信でも安定して動作します。ブラックとホワイトの2色から選べるのも嬉しいポイントです。
Switch2だけでなくPS5やXbox Series X/Sでも配信したい方、将来を見据えて最高スペックの製品が欲しい方には、GC553G2をおすすめします。HDMI 2.1対応で4K/144fpsパススルーが可能な「全部入り」のキャプチャーボードです。複数のゲーム機を使う方には、これ1台で全て対応できる万能選手となってくれるでしょう。
いずれの製品も、AVerMediaの高い品質と信頼性を備えた優秀なキャプチャーボードです。自分の使用環境や目的に合わせて、ベストな1台を選んでください。Switch2のゲーム配信ライフが、より充実したものになること間違いなしです。
